上方落語競演会@兵庫芸文センター
9月23日(祝)、兵庫県立芸術文化センター・中ホールで落語を聴く。
考えてみれば、僕が初めて生で落語を聴いたのが去年のこの会だった。思へば遠く来たもんだ(by 中原中也「頑是ない歌」)。
昼席の演者/演目は、
- 桂 吉の丞/つる
- 笑福亭たま/いらち俥
- 桂 南光/胴切り
- 桂 春團治/お玉牛
- 桂 都丸/ろくろ首
- 桂 文珍/宿屋仇
特に第2回繁昌亭輝き賞を受賞したたまさんがマクラで披露したショート落語とオチを先に言う小話が最高に可笑しかった!
ショート落語を最初に演ったのは故・桂枝雀さんで、枝雀さんはこれを"SR"と命名した。"SF RAKUGO"というニュアンスも含ませたものだった(DVD「枝雀 落語大全 第二十八集」に収録)。星新一のショートショートみたいに、ちょっと考えさせるのが"SR"だったけれど、たまさんのショート落語はストレートな爆笑ネタを間髪入れず連射。いゃ~、才能あるわ。
たま版「いらち俥」を観るのはこれで2回目。相変わらずの体を張った熱演で飽きさせない。いみじくも南光さんが「格闘技みたいな落語」と評されたが、今その動向に目が離せない若手噺家である。
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春團治さんは華麗な芸で聴衆を魅了し、南光・都丸・文珍さんらベテランは語り口の上手さでじっくり聴かせ、笑わせた。充実した午後のひと時だった。
会がはねてザ・シンフォニーホールに移動し、今度はギドン・クレーメル率いるクレメラータ・バルティカを聴くことになるのだが、それはまた、別の話。
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