ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!
評価:D
映画公式サイトはこちら。
原題はシンプルに"HOT FUZZ"。邦題の安っぽさの通り、B級のポリス・コメディ。コメディと言っても英国映画なのでかなりブラックで、僕は全く笑えなかった。
後半の派手な銃撃戦がこの映画の見せ場なのだが、サム・ペキンパー(「ゲッタウェイ」「ワイルドバンチ」)をもっと下品にした感じ。悪趣味でついていけない。
本当は評価をFにしてもよかったが、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ハワード・ザ・ダック」「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」「サイン」「キューティーハニー」「鉄道員(ぽっぽや)」「スパイダーマン3」など、真のクズ映画に比べればまだマシか、と思い直した。
本作は英米公開時より熱狂的ファンを生み、評論家からも概ね好評を得た。日本では危うく未公開になりそうだったところを、危機感を抱いたファン有志が署名活動を行い漸く公開に漕ぎ着けたそうだ。そういう意味では"カルト映画"ということになるのだろう。蓼食う虫も好き好きといったところか。
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コメント
どうも、物好きで、この映画が恐らく今年の映画
ベスト1になるだろうと思っているSです。(笑)
この映画は署名運動でようやく上映にこぎつけられたわけだけど、こういう「娯楽作品」ですら公開されない今の日本の現状には正直残念です。
だってこれ普通に公開しても何の問題も無い映画ですよ?
投稿: S | 2008年8月14日 (木) 00時08分
Sさん、コメントありがとうございます。
沢山の映画が公開され、選択肢が多いというのは大変結構なことです。ただ本作について、お蔵入りになりそうだったのは「日本では受けそうにない」「商売にならない」という判断だったのでは?
大阪では梅田ブルク7の単館公開で、しかもレイトショー1回上映でした。お客の入りも2-3割程度で、同じ条件の「攻殻機動隊2.0」の方がよっぽど入っていました。
まあ《世間一般には認知されない日陰の身》というのはカルト映画の勲章みたいなものですから、いいじゃないですか。
投稿: 雅哉 | 2008年8月14日 (木) 00時49分