たそがれコンサート2008/市音とESA音楽学院
大阪城(野外)音楽堂で毎週金曜日に行われている「たそがれコンサート」に3たび足を運んだ。
今回はまずESA音楽学院吹奏楽団の演奏から。今回初めて知ったが大阪市内にあるESA音楽学院は日本で唯一の吹奏楽専門学校だそうで、「たそがれコンサート」初登場とのこと。
指揮およびフルート独奏をされたのは福留 敬(ふくとめたかし)さん。JAZZやラテンフルートのプロとして活躍されているようだ。プログラム4曲中3曲までが福留さんご自身のアレンジだった。
曲目
- ツァラトゥストラはかく語りき(映画「2001年宇宙の旅」)
- マイルストーンズ
- シンクロ・ボンバイエ(TV「ウォーター・ボーイズ」より)
- スペイン
このバンドはプロの卵ということで遠慮会釈なく書かせてもらう。さすがソロパートでの個々人の技術は大したものだった。ただこれがアンサンブルになるとリズムが重く、演奏に切れがない。どうも全体的に野暮ったい印象を受けた。
続いて大阪市音楽団(市音)の登場。《スポーツは青春ダァー!》と題され、間もなく北京で開催されるオリンピックに関連した曲がメイン・ディッシュとして供された。
スポーツとは関係ないが「崖の上のポニョ」(久石 譲/作曲、佐藤博昭/編曲)も演奏されたのが嬉しかった。ただ、アレンジはいまいち。
宮崎アニメの中では「ハウルの動く城」~人生のメリーゴーランド(小島里美/編曲)とラピュタ~キャッスル・イン・ザ・スカイ (森田一浩/編曲)が現時点で僕の考える吹奏楽編曲版のベストである。
アンコールは東京オリンピック(1964)の入場行進で演奏されたオリンピックマーチ(古関裕而/作曲)。四角四面な曲で古色蒼然としており、例えば現在の全日本吹奏楽コンクール課題曲と比べればその差は一目瞭然。この約半世紀の間で日本の吹奏楽とその作曲家たちは飛躍的にレベルが向上したのだなぁと感慨深かった。
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