染二百席練磨 激突!上方落語面長派!2
今回は7月19日に繁昌亭(夜席)で行われた林家染二さんの落語会の模様を書こう。
演目は以下の通り。
- 笑福亭呂竹/たぬさい(狸の賽)
- 林家染二/壺算
- 桂 九雀/猫の忠信
- 林家染左/遊山船
- 林家染二/土橋万歳
染二さんはさすが第2回繁昌亭大賞を受賞されただけのことはあり、熟練の味わい。軽妙かつ、「土橋万歳」のような芝居がかった噺(歌舞伎「夏祭浪花鑑」が元ネタらしい)でも、その淀みない語り口が実に心地よく、落語の醍醐味を堪能させて貰った。
九雀さんは爆笑王と呼ばれた桂 枝雀さんのお弟子さん。枝雀一門は上方落語協会を脱退したため繁昌亭昼席に出演することは出来ない。三枝会長は再三にわたり協会復帰を呼びかけているが、枝雀さん亡き後、弟子たちだけの意思で師匠の生前の意思を裏切ることはなかなか難しいようである。会長が代わり、繁昌亭も出来て状況はどんどん変化しているのだから、僕はもう復帰したらいいと想うのだけれど……。
関連記事:
・ 落語はJAZZだ!~桂 枝雀と上方落語論
初めて聴いた九雀さんは師匠の高座を彷彿とさせる大変な熱演で、とても聴き応えがあった。枝雀さんがしばしば開口一番に言われてた「今日も一生懸命のお喋りなのです」をふと、想い出した。
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