田辺寄席 in 寺西家
田辺寄席に往った。
演目は以下の通り
- 桂 雀太「道具屋」
- 桂 春菜「昭和任侠伝」
- 桂 文太「居残り佐平次」
- 笑福亭鶴志「試し酒」
春菜さんのネタは亡くなった父、春蝶さんの創作落語。春菜さんは来年この「春蝶」襲名が決まっている。高倉健や鶴田浩二など仁侠映画のスターに憧れる男の噺。一度テレビで聴いたことがあったが、生で聴いた方が遥かに面白かった。またこれは、「七段目」「蛸芝居」「蔵丁稚」など芝居噺をベースに作られているんだなということが今回よく分かった。
文太さんはさすが名人芸で相変わらず聴き応えがあった。
雀太さんの師匠は雀三郎さん。そして雀三郎さんの師匠が故・桂 枝雀である。「道具屋」は枝雀の十八番。雀太さんが小刻みに体を揺らしながら喋る姿はまるで枝雀の生き写しで、《師匠の落語を受け継ぐ》というのはこういうことなんだなぁとしみじみ想った。
鶴志さんのダイナミックな話しっぷりも良かった。師匠の笑福亭松鶴が酔っ払った時のエピソードをマクラで披露され、それもすこぶる面白かった。また、鶴志さんの喋り方が時々、鶴瓶さんに似ていたので驚いた。鶴志さんと鶴瓶さんは兄弟弟子。ふたりはもしかしたら松鶴の口調を受け継いでいるのかも知れない。う~ん、落語というのは奥が深いなぁ。
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