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繁昌亭大賞受賞《染二百席練磨 荒ぶる落語魂!》

林家染二さんの落語を聴こうと天満天神繁昌亭に立ち寄った。

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染二さんは先日発表された第2回繁昌亭大賞で見事大賞を受賞された(第1回大賞受賞者は笑福亭三喬さん)。また朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」で一躍、お茶の間の人気者となった"徒然亭草原"こと桂 吉弥さんは奨励賞を受賞された。

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染二さんは開口一番に受賞の報告をされ、聴衆から惜しみない拍手が送られた。「第2回 繁昌亭大賞発表会」は6月20日(金)に開催されるが、「それまでは不祥事のないよう、心して精進してまいります」と挨拶され、会場は笑いの渦に包まれた。また沢山のお祝いの電話や贈り物を貰った話をされ、「特に印象的だったのは『まぁ、染二さん。あんた、あの"草原兄さん"より偉いんやねぇ!』と言われたことです」と明かされ、またまた大爆笑となった。ちなみにその吉弥さんは、都合により来月の発表会に出席されないそうである。

今回の演目は以下の通り。

  • 林家市楼 「七度狐」
  • 笑福亭遊喬 「禁酒関所」
  • 林家染二 「田楽喰い」「寝床」「こぶ弁慶」

イチロウさんの高座の時に、客席で携帯電話の音が派手に鳴ったので、とても気の毒だった。それにしてもこの「七度狸」はある意味怪談噺だが、華やかなお囃子の効果音が愉しくて僕はとても好きだ。

遊喬さんは笑福亭松喬さんのお弟子さん。第1回繁昌亭大賞を受賞された三喬さんは兄弟子に当たる。枕(噺の導入部)で三喬さんのお弟子さんの結婚式に列席された時のエピソードを披露された。仲人をされた三喬さんは全くの下戸だそうで、テーブルの上にはカルピスの入ったグラスがデン!と置かれていたとか。皆で交代にカルピスを注ぎに往き、「あれじゃ、立派な糖尿病になりまっせ!」

染二さんは今回初めて聴かせて頂いたのだが、口跡滑らかで非常に軽妙。さすが名人芸だと甚く感心した。特に良かったのが「寝床」。これは故・桂 枝雀さんの十八番でもあり僕もDVDで観ていたが、枝雀さんとは異なるアプローチでやはり爆笑ネタに仕上がっているのだからお見事。「寝床」は浄瑠璃を語りたがる旦那に閉口する奉公人や長屋の店子の噺だが、染二さんはまず「どんぐりころころ」を浄瑠璃でするとどうなるかを実例を挙げられ、すこぶる面白かった。

最近取り上げられる機会がめっきり減ったという「こぶ弁慶」は宿屋の土壁を喰らった男の肩が十日ほどすると瘤のように盛り上がり、やがてそれが人の顔になって「わしは武蔵坊弁慶である」と喋りだすというシュールな噺。これは余りにも荒唐無稽でついていけなかった。喩え落語とはいえ、物語には《虚構の中のリアリティ》というものが必要だろう。この演目が人気ないのもむべなるかな。

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