フィクサー
評価:B
原題は"Michael Clayton"。これはジョージ・クルーニー演じる主人公の名前である。映画公式サイトはこちら。
弁護士の裏稼業《もみ消し屋》に従事する主人公が、若い頃の自分の理想を取り戻す。煎じ詰めればそういう話だ。そこそこ面白いが、サスペンスとしては先の展開がミエミエなので緊張感に欠ける。
これが監督デビュー作となるトニー・ギルロイは「ボーン・アイデンティティー」から始まるジェイソン・ボーン・シリーズの脚色で有名になった。ボーン・シリーズもそうだったが、監督としても中盤もたつくというか要するにテンポが悪いんだよね、この人。
クルーニーは"濃い顔"なので、カラーよりも白黒映画のほうがよく似合う。だから「フィクサー」よりも自身で脚本・監督も兼任した「グッドナイト&グッドラック」の彼の方が魅力的。
本作で巨大農薬会社U・ノース社、法務部本部長を演じたティルダ・
| 固定リンク | 0
「Cinema Paradiso」カテゴリの記事
- クラシック通が読み解く映画「TAR/ター」(帝王カラヤン vs. バーンスタインとか)(2023.05.27)
- A24とNetflixの躍進が目立ったアカデミー賞授賞式 2023を振り返る(2023.03.15)
- 2023年 アカデミー賞大予想!(2023.03.12)
- デイミアン・チャゼル監督「バビロン」は「ラ・ラ・ランド」を露悪趣味に歪曲した映画(2023.03.10)
- イニシェリン島の精霊(2023.03.08)
コメント