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再び宝塚 "ME AND MY GIRL" へ!

これは前回の記事「宝塚月組 "ME AND MY GIRL"」と併せてお読み下さい。

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ミーマイという作品は一言で言えば「お馬鹿ミュージカル」である。弁護士パーチェスターの助言は全く役に立たないし、2幕冒頭のナンバー「♪太陽が帽子を被っている」は群舞全員がクロッケー・ゲームの服装で華麗なるタップを披露するのだが、なんで室内でそんなことをしてるのか皆目見当がつかない。しかし分けわかんないけれど、何だか無性に愉しい!ハッピーになれる!そういう作品なのだ。そういう意味では劇団四季の人気演目「クレイジー・フォー・ユー」に近い。ちなみに「クレイジー・フォー・ユー」の演出はマイク・オクレント(スーザン・ストローマン@「プロデューサーズ」 の夫)で、彼はミーマイのブロードウェイ版(1986初演)で脚色・演出を担当しトニー賞にノミネートされている。宝塚版はこのオクレント版を下敷にして製作されているのだ。

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宝塚月組のミーマイはジャクリーンが役代わりで、前回僕が観たのは娘役の城咲あいさん。そして今回は男役・明日海りおさんだった。ジャッキーはずばり、美脚で魅せる役である。宝塚版初演キャストの涼風真世さんは、本当にすらりと細い脚の持ち主だった。その点、城咲あいさんも明日海りおさんも申し分なかった。

城咲あいさんは、極めてバランスの取れた完全無欠のジャッキーだった。ダンス力、歌唱力、容姿、どれひとつとっても文句なし。彼女はきっと将来、素晴らしいトップ娘役となるだろう。

明日海りおさんのジャッキーには正直観る前に若干の不安があった。宝塚のジャッキーは伝統的に男役が演じるのだが、95年再演時の真琴つばささんは、まるでニューハーフのようにしか見えなかったのだ。男役としての真琴さんを僕は決して嫌いではないのだが、普段男としての所作になれていると、なかなか女性らしい演技に切り替えるのは難しい。

明日海さんを観て驚いた。なんて色っぽいジャッキーだろう!男役とは俄かに信じられない完璧な美貌。そして彼女のダンス力にも圧倒された。兎に角その回転が見事である。ふわりと滑らかに回り、最後にピタリと止まる。軸は決してずれない。そしてその決めポーズの立ち姿が極めて美しい。

僕は宝塚史上、最高のダンサーは風花 舞さんだと確信している。特に彼女の"CAN-CAN"は凄かった。明日海さんは風花さんに匹敵する、類稀な資質を備えていると見た。ただ歌唱に関しては、彼女の声はアルトなので役柄の要求する高い音域はちとキツイかな?という印象も受けた。しかし、その弱点を補って余りある魅力が彼女の演じるジャッキーにはあった。

今回の月組カンパニーは総体として、95年のカンパニーを上回っているのではないかという気がする。是非これから往かれる方は、ふたりのジャッキー何れもご覧になることをお勧めしたい。

次から次へと綺羅星の如く新しいスターが生まれてくる。これぞ宝塚観劇の醍醐味である。

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