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喜寿記念/桂春團治 落語会 その壱

上方落語四天王のひとり、桂春團治さんの喜寿を祝う落語会を聴きに、ワッハホールに往った。

ホールのあるワッハ上方は難波中心部にある府立の施設であり、赤字のため橋下 徹・大阪府知事が売却・民営化の方針を打ち出している。僕は選挙で橋下さんに一票を投じなかったし今でも彼を支持しないが、ワッハの民営化には賛成である。会場でワッハ存続を求める署名運動を行っていたが、僕は書かなかった。大阪には繁昌亭だってあるし、ワッハの目の前にグランド花月もある。なにも府がこのような施設を堅持する必要もないだろう。それから橋下さん、大阪府文化振興財団が運営している大阪センチュリー交響楽団(大阪で四番目に結成されたプロのオーケストラ)についても、存続の是非を含め今後のあり方を真剣に考えて下さいね。税金の無駄遣いはやめましょう(詳しくは記事「在阪オケ問題を考える」をご覧下さい)。

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さて、肝腎の落語会である。五公演あったうち、初日三月二十八日(金)夜の演目は以下の通り。

桂 福矢/牛ほめ
桂小春團治/職業病
(創作落語)
春風亭小朝/扇の的(「源平盛衰記」より)

~中入~

笑福亭松喬/花筏
桂春團治/祝のし

一番面白かったのは何と言っても東京からこの会のために来られた小朝さん。「扇の的」は屋島における源平の合戦で那須与一が扇を射抜く有名な場面。本編の合間にしばしば話が横道に逸れて、小朝さんご自身の離婚や大河ドラマ出演のエピソード、赤福の偽装問題、安倍総理辞任の話題などがポンポンと目まぐるしく飛び出し、片時も目が(耳が?)離せなかった。

春團治さんの落語は、今回初めて拝聴した。失礼な物言いかも知れないが、なんだか可愛らしいおじいちゃんで、とても粋で上品な落語だった。成る程、これが名人の技かと感じ入った。四天王のひとり、桂 米朝さんは現在82歳。ご高齢なので最近米朝さんは高座で「よもやま噺」しかされなくなった。だから春團治さんには一日でも長く、色々な噺を聴かせて頂きたいと想う。

春團治さんのされた「祝のし」は昔の話であり少々ディテールが分かり辛かった。帰宅し色々調べてみて、漸く内容を把握出来た。お祝いで添える熨斗(のし)は現在のものとは違い、昔はアワビの肉を薄く削ぎ、火熨斗(ひのし。炭火を入れて、その熱により布類のしわ伸ばしに用いた道具)を用いて乾燥させたものだったそうだ。「のし」は延寿に通じるため、古来より縁起物とされてきたらしい。伊勢神宮に奉納されている「熨斗あわび」の写真はこちらで見ることが出来る。

成る程、落語というのは色々と勉強になる。生活の役には立たないけれど。しかし、エンターテイメントはそれでいいのだ!

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