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2008年3月 8日 (土)

急告!続「これは是非聴きたい。関西のクラシック・コンサート」

これは是非聴きたい。厳選!関西のクラシック・コンサート」の記事を書いた時は、ローカルなネタだし、読んでくれる人なんかいるのかな?と半信半疑だった。ところが、そのページ・ビューだけでアクセスが100人に達し、ここ1ヶ月で読まれた記事のランキングでも10位内に入った。意外に求められているコンテンツなんだなと正直驚いた。そこで追加情報をお届けしよう。

前回の記事を書いた時点ではそんなことはなかったのに、今見ると既にいずみホール神尾真由子/チャイコフスキー国際コンクール優勝記念コンサートがキャンセル待ちの状態になっている。東京サントリーホールでのコンサートも、S席7,000円と高額にもかかわらず完売。凄い人気だ。

僕はBSでコンクール予選からファイナルまで神尾さんの演奏を聴き、心底惚れ込んだ。日本で凱旋公演したチャイコフスキーとシベリウスのコンチェルトも圧巻だった。特にシベリウスは先日、大フィル定期で登場したサラ・チャンの表面的演奏なんか、はっきり言って目じゃない。格が違う。

そこでいずみホールのチケットを買えなかった人に朗報。神尾さんは同じ6月に大阪府堺市でもコンサートを行う。詳細はこちら。会場へは難波から泉北高速鉄道1本で往けるからアクセスは便利だ。しかも前売り3,500円。なんとサントリーホールの半額である。今ならまだ間に合う。演奏される内容はいずみホールと余り重複していないので、僕は両方ともチケットを確保した。6月は真由子月間になりそうだ。

今回彼女のツアーは全国各地を廻るみたいなので、お近くの方は是非。日程はこちら。ちなみに愛知では3,000円。なんで主催者によってこんなに値段が違うんだろう??

さて、神尾さんでモダン・ヴァイオリンの真髄を聴く前に、バロック・ヴァイオリンも体験して両者の違いを聴き比べてみるのはいかが?

4月4日、日本テレマン協会のマンスリー・コンサートではバロック・ヴァイオリンの名手サイモン・スタンデイジが登場、関西が誇るチェンバロの鬼才・中野振一郎 先生と相対し、火花を散らす。詳細はこちら。サイモン・スタンデイジはホグウッド/エンシェント室内管弦楽団やピノック/イングリッシュ・コンサートと共演するなど古楽の世界では著名なヴァイオリニストである。彼のインタビュー記事はこちらに掲載されている(2003.10.21)。コレギウム・ムジクム・テレマンのコンサートマスター 、中山裕一さんと中野振一郎 先生のインタビューも併せてどうぞ。おっ、2003年当時の神尾さんのインタビュー記事もある!

つい一年前位まで、僕は現在のヴァイオリンとバロック・ヴァイオリンの違いが全く理解出来ていなかった。最近漸く分かってきたことを列挙してみると…

  • バロック・ヴァイオリンは(1950年代以降普及した)スチール弦ではなくガット(羊の腸)弦を張っている。だから音色が異なる。ガット弦は高温多湿に弱く、湿度が上がると伸び、張力は低下する。
  • バロック・ヴァイオリンには顎あてがない!ちなみにバロック・チェロには(床に固定する)エンド・ピンがない!だから両足ではさみ、宙に浮いた状態でチェロを弾くことになる。
  • 弓の形も異なる(バロック・ボウ)。
  • 基本的にビブラートはかけない。かけても装飾程度。
  • ヴァイオリンに限ったことではないがピッチ(音の高さ)も異なる。モダン楽器ではA線を440~444Hzに調弦するが(ウィーン・フィルは445Hz)、バロック楽器の場合は415Hz(バロック・ピッチ)あるいは392Hz(ベルサイユ・ピッチ)に調弦する。

まだまだあるだろうが所詮は素人の書いていることなので、プロの方は笑って許して下さい。これらのことを念頭にサイモンの演奏を聴いたら、意外と面白いかも知れない。

関連記事:「21世紀に蘇るハイドン(あるいは、「ピリオド奏法とは何ぞや?」)

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