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ラヴェルって、ゲイ!?

これは、関連記事「大作曲家の知られざる素顔」と併せてお読み下さい。

チャイコフスキーが同性愛者だったとか、ディーリアスやスメタナが梅毒に罹っていたとか書くと、「そんな大作曲家のプライバシーを暴き立てるなんて…」と眉をひそめるクラシック・ファンは必ずいる。しかし我々は、例えばベートーヴェンの耳が聞こえなくなったこととか、ハリゲンシュタットの遺書、「不滅の恋人」のエピソードを知っているし、モーツァルトが下品な言葉を好んだとか、コンスタンツェ・モーツァルトが悪妻だったことも知っている。これらの事実だってプライバシーに関わることだ。両者に一体、どれだけの差があるというのだろう?僕は作曲家の生涯を知ることは(必要条件ではないけれど)、その作品を理解する上での助けにはなるだろうと考えている。

さて、本題に移ろう。昨年、一年間をかけてNHK-BSで「ぴあのピア」という番組が放送され、その中でモーリス・ラヴェルの家が登場した。そのカラフルな内装を見た瞬間に連想したのが、「まるでエルトン・ジョンみたいだ!」ってこと。

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ラヴェルの家の写真はこちらで見ることが出来るが、僕が「ぴあのピア」で見た時の直感のニュアンスがこの写真からは伝わりにくいのが残念だ。

実際にラヴェルの家を訪問されたことがあり、番組の中でインタビューを受けた声楽家の中嶋彰子さんの発言を引用しよう。

おそらく、とてもデリケートで、細かくて几帳面な人だったのではないでしょうか。私よりも女性らしい人だったのではないかと思います。

なかなか意味深である。

そこでラヴェルについて色々調べてみて分かったことがある。
・ 彼は生涯独身だった。
・ 外出するときは化粧をしていた。
・ 彼は売春宿で娼婦とお喋りをするのが好きだった。

また、ラヴェル=同性愛者であるという観点から書かれた本があることも判明した。ベンジャミン・イヴリー著「モーリス・ラヴェル ある生涯」である。

ただし、ラヴェルが同性愛者だったという説には異論も多く、チャイコフスキーほど確かな証拠はないようである。余談だが、チャイコフスキーがゲイであることは昔から有名で、映画化もされたE.M.フォースターの小説「モーリス」(1913年執筆)にも、その話がたびたび出てくるそうだ(僕は未読)。

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本当はどうだったのかは分からない。しかし、ラヴェルがゲイであった可能性から光を当てて彼の作品を聴きなおしてみると、音楽がまた違った様相を呈してくるのも確かであろう。

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