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アマチュアトップコンサートへ!

1月3日に続いて、4日も宝塚大劇場に足を運んだ。しかし今回は宝塚歌劇ではなく、アマチュアトップコンサート(アマトップ)を聴くためである。

アマトッブ

これは毎年1月に開催され、今回で実に46回目という歴史あるイベントである。関西圏の小・中・高校の吹奏楽部、合唱団、チアリーディングでトップレベルの実力を有する学校が参加し、パフォーマンスを展開するのである。

アマトップのチケットはなかなか手に入りにくいということで昨年より1日2回公演に増えたのだが、今回も即日完売したようである。ちなみに宝塚大劇場のキャパシティは2550席である。僕は発売日当日、朝10時15分にアクセス出来たのだが、その時点で既にS席は完売しており、結局2階A席で聴くこととなった。

宝塚の舞台スタッフも協力しているので盆(舞台中央の円形の床)は回転するし銀橋(ぎんきょう。舞台前のオーケストラボックスよりもさらに前面に円弧を描くように張り出した幅1.2mの花道での演奏もあり、フィナーレでは大階段(おおかいだん)も登場するなど劇場の機構がフルに活用されていて、実に見応えがあった。

印象に残った幾つかの出場団体について書こう。

大阪すみよし少年少女合唱団
「スターライト・エキスプレス」「キャッツ」「アニー」といったミュージカルからの歌を聴かせてくれた。素直な歌唱が心地よかった。

少年少女はしばしば「天使の歌声」に喩えられる。どうしてその声が天使のように澄んで聴こえるのか僕は最近その理由を発見した。それは彼らがノン・ビブラートで歌うからだ。大人への成長の過程でビブラートの発声法を学び天使は悪魔へと豹変する。つまり、弦楽奏者と同じことが言えるのである(参考:「ビブラートの悪魔」)。

兵庫県立長田高等学校音楽部
ここも見事な合唱を聴かせてくれた。特に印象的だったのが「青空の彼方へ」。現役の三年生が作詞・作曲した曲だそうだ。歌うことの歓びを素直に書いた詩が心に響いた。昨日聴いた宝塚歌劇の新作「君を愛してる」の楽曲より断然いい。無限の可能性を秘めた高校生諸君が心底羨ましくなった。

伊丹市立天王寺川中学校吹奏楽部
ベニーグッドマンメドレーを演ってくれたのだが、ちゃんとスウィングしてるし、中学生とは想えないくらい上手くてびっくりした!調べてみるとここは2007年の関西吹奏楽コンクールにおいて自由曲で「大阪俗謡による幻想曲」を演奏し、金賞を受賞していた(残念ながら全国大会代表の選からは漏れたようだ)。そして2004年には全日本吹奏楽コンクールでも金賞を受賞している実力校だということも分かった。指揮をされる椋尾 豊 先生の御指導が素晴らしいのだろう。

明浄学院高等学校吹奏楽部 Queenstar
女子校の明浄は今年、全日本吹奏楽コンクールおよびマーチングバンド・バトントワーリング全国大会で金賞を受賞した。まず演奏されたのはディズニー・アニメ「美女と野獣」より。カラーガード隊も登場し、実に華やかだった。「ブギウギ・ビューグル・ガールズ!?」では楽器を吹いている生徒達もノリノリで踊り出し、会場を盛り上げた。ちなみに彼女達の合い言葉は"You'll never walk alone !"であるが、これはミュージカル「回転木馬」(作詞:オスカー・ハマースタイン2世、作曲:リチャード・ロジャース)のナンバーである。僕が大好きな曲だ。

武庫川女子大学付属中学校・高等学校
武庫女(むこじょ)はまずコーラス部がミュージカル「マンマ・ミーア!」の"Super Trouper"と「RENT」の"SEASONS OF LOVE"を美しく歌い上げた後、マーチングバンド部がアース・ウィンド&ファイヤーのヒット曲をメドレーで演ってくれた。明浄同様に華麗なカラーガード隊が大活躍!一糸乱れぬ見事なパフォーマンスだった。只、彼女達が着るユニホームの赤・黄・黒という色彩センスは……。

滝川第二高等学校吹奏楽部、向陽台高等学校ウィンドバンド
滝二は今年、全日本マーチング・コンテストで金賞を受賞したのだが、今回はそれとは別の曲、「ボレロ」と「グラナダ」のマーチングで臨んで来た。その意欲は買いたいが演奏ミスは多いし隊列も乱れ、練習不足の感は否めなかった。

一方の向陽台はマーチング・コンテストと同じ内容で完璧だった。やはりアマチュアなんだから無理はせず、少ないレパートリーを徹底的にこなすことが重要なんだなぁと実感した次第である。

箕面自由学園高等学校チアリーダー部・ゴールデンベアーズ
ゴールデンベアーズは「ジャパンカップ日本チアリーディング選手権大会」で7年連続優勝した日本一の団体であり、昨年はテレビ「学校へ行こう!」でも特集され話題になった。やっぱ、凄いわ。圧巻。今回も彼女達は空高く宙を舞い、アクロバティックな演技で観客を魅了した。

大阪府立淀川工科高等学校吹奏楽部
淀工はまずお得意の「カーペンターズ・フォーエバー」。これは昨年、西成「たそがれコンサート」全日本マーチング・コンテストで聴いているのだが、それらは短縮バージョンであり、今回は"Top of the World"や"Close to You"(遥かなる影)を含む、全長版が聴けたのが嬉しかった。続いてウィーン・フィル「ニュー・イヤー・コンサート」でもお馴染みの「ラデッキー行進曲」。丸谷明夫 先生(丸ちゃん)の合図により、観客も手拍子で演奏に参加した。

そして丸ちゃん指揮/淀工の伴奏に、アマトップに参加した様々な団体の合唱団が加わって盛大なフィナーレとなった。今回のテーマは夢をあなたに!だったので、それにちなんで「いつでも夢を」「夢の中で」「夢で会いましょう」などが演奏された(編曲は淀工OBの立田浩介さん)。最後は「今日の日はさようなら」。

さらにロビーでは淀工の別働隊が出向井誉之 先生の指揮で、ショパンの「別れの曲」を演奏し、帰途に着く聴衆を見送ってくれた。

出向井先生
別れの曲

大変盛りだくさんの内容で大満足の一夜だった。

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