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トルヴェールのクリスマス(サクソフォン四重奏)

トルヴェール・クヮルテットのコンサートを聴きにいずみホールに往った。

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トルヴェールは日本を代表するサクソフォン・プレイヤーによる四重奏団で、今年結成20周年を迎える。東京佼成ウインドオーケストラのコンサートマスター、須川展也さん(ソプラノ・サックス)やシエナ・ウインドオーケストラのコンサートマスター、新井靖志さん(テナー・サックス)らがメンバーなのだから凄い。世界最強のクヮルテットである。

吹奏楽をしている中高生たちにとっては憧れの奏者達だから、演奏会場には制服姿の学生も沢山見かけた。終演後はサイン会もあり、長蛇の列が出来ていた。

ちなみにNHK「響け!みんなの吹奏楽」でもお馴染みの須川さんは、今年ヤマハ吹奏楽団の常任指揮者に就任され、全日本吹奏楽コンクール<職場の部>で見事金賞を受賞された。

1曲目が終わると須川さんの挨拶があり、曲の合間ごとに各々のメンバーがお話されて、和やかな雰囲気でコンサートは進行した。

トルヴェールの魅力は圧倒的テクニックや畳み掛けるような勢いのある演奏で、切れ味が鋭いにも関わらず逆説的にその響きは柔らかく、円やかに溶け合うことにある。

曲の大半は長生 淳さんの手によるもので、変幻自在の編曲がスリリング。例えばチャイコフスキー/ナッチ=ナッカーは「くるみ割り人形」からのセレクションなのだが、いきなり冒頭はR.シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」で始まる。さらに途中にクリスマス・ノエルやチャイコフスキー/弦楽セレナードの旋律が挿入されたりするのだから目が離せない。

ホルスト/「惑星」より木星は、"ジュピター"つながりで途中にモーツァルトの交響曲第41番が飛び出したりするのである。

ドビュッシー/弦楽四重奏曲(新井靖志 編)は、本来ピチカートで演奏する箇所をサクソフォンのキーを叩く音で代用したりして面白かった。また澄んだ弱音の美しさが際立っていた。

アンコールの「日本の歌」(長井桃子)ではピアノの小柳美奈子さんを含む5人が日本の都道府県をリズミカルに叫ぶボイス・パーカッションの曲で、場内爆笑だった。勿論最後は「大阪」の連呼!そして〆はバッハ/G線上のアリア。いやはや愉しいクリスマス・コンサートでした。

余談だがサクソフォンは1840年ごろにアドルフ・サックスさんが発明したのだが、彼はユーフォニウムの原型「サクソルン」も作った人だそうである。

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