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カンナさん大成功です!

評価:B+

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「シュリ」(1999)を契機に日本でも徐々に公開されるようになった韓国映画はテレビ「冬のソナタ」におけるペ・ヨンジュンの爆発的人気で、一気に大量輸入されることになる。いわゆる韓流(はんりゅう)ブームである。しかしその大半は他愛もないメロドラマで、飽き易い日本人の出足は次第に遠のき、韓流ブームも昨年あたりから息切れし始めた。韓国では大ヒットした「グエムル」や「王の男」も日本では興行的に惨憺たる結果に終わった。恐らく今年、日本のシネコンで韓国映画はほとんど上映されなかったんじゃないかな。驚くべきことに「カンナさん大成功です!」は僕が今年観る初めての韓国映画となってしまった。もう師走なのに……。「殺人の追憶」や、カンヌでグランプリを受賞した「オールドボーイ」などの傑作群が破竹の勢いで日本に押し寄せ、その質の高さに圧倒された2004年はもう遠い過去になってしまった。

さて「カンナさん大成功です!」は久々の快作で、スカッとした!もともと韓国映画はラブコメが得意である。そして本作は「猟奇的な彼女」や「マイ・リトル・ブライド」の系譜に連なる韓流ラブコメの代表作となった。個人的には「猟奇的…」よりもこちらの方が好きである。僕はムン・グニョンちゃんのファンなので「マイ・リトル・ブライド」を超えたとは(たとえ心ではそう想っていても)口が裂けても言えないのだが。

ヒロインを演じたキム・アジュンが素晴らしい。その美貌・演技力・そして桁外れの歌唱力。どれをとっても文句のつけようがない。「絶対に整形をしていないこと」という条件で主役の座を勝ち取った彼女も、今まで様々なオーディションに100回以上落ちるなど苦労の連続だったそうである。そんなことはとても信じられないくらい今回の彼女は輝いていた。

韓国は美容整形先進国と言われるほど整形の盛んな国である。この映画はそれを笑いのネタにしているのだが、決して整形という行為を否定しているわけでも全面的に肯定しているわけでもないニュートラルな姿勢が素晴らしい。女性にとって「美しくなりたい」というのは万国共通の憧れである。整形は変身願望のひとつの手段に過ぎないと僕は想う。それが否定されるのであれば、パーマや髪を染める行為も、化粧も、歯の矯正も否定されなければならない。

最近裸足でステージに登場し、ナチュラル派を気取る歌手が横行しているがあれは愚の骨頂である。足だけ生まれたままの姿でどうする??そういう輩はすっぴんで、そして素っ裸で歌うべきであろう。

「カンナさん大成功です!」の原作は鈴木由美子の漫画。「オールドボーイ」も原作は日本の漫画であった。現在韓国映画はちょっとした日本ブームで、「世界の中心で、愛をさけぶ」もあちらでリメイクされたし、貴志祐介のホラー小説「黒い家」もリメイクされ、今年韓国で公開され興行成績第1位となった。森田芳光監督による日本版の出来が酷かったので韓国版の方に僕は期待しているのだが、さて仕上がりの方はどうだろう?

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投稿: 日本インターネット映画大賞 | 2007年12月28日 (金) 11時00分

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