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バッハ・オルガン作品連続演奏会「待降節からクリスマスへ」

いずみホールで開催されたバッハ・オルガン作品連続演奏会 Vol.2に往った。「待降節からクリスマスへ」と題されている。いずみホール自体もクリスマス仕様になっていた。

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カトリック教会では、クリスマス(降誕祭)の4つ前の日曜日から、クリスマスを準備する期間に入る。幼子イエスの誕生を心をこめて待ち望むこという意味から、これを「待降節」と呼んでいる。今回はドイツ・ライプツィヒにある聖トーマス教会のカントル(音楽監督)の職に就いていたJ.S.バッハが作曲した待降節から降誕祭にちなんだオルガン曲が演奏された。

ちなみにバッハ自身はルター派のプロテスタント信者で、ドイツではエヴァンゲリスト(福音派)といわれていた。

いずみホールの連続演奏会は、日本におけるバッハ研究の第一人者で、国立音楽大学教授の磯山 雅さんと、バッハ・アルヒーフ・ライプツィヒ所長のクリストフ・ヴォルフさんのおふたりが芸術監督を務めておられる。このシリーズの公式サイトはこちら

2007年5月の第1回目演奏会前にはヴォルフさんが来日されて、バッハ最新研究の成果を講演された。今回の演奏会でも磯山さんからのお話があった。磯山さんは演奏会当日の朝、ロンドンから成田へ帰国されたばかりで、その足で大阪に駆けつけてこられたそうだ。ロンドンでは世界中のバッハ研究者たちが集結して学会が開催され、「ロ短調ミサ曲」に限定して3日間、討議されたとか。そのことを喜々として報告される磯山さんの瞳は少年のように輝いていて、実に微笑ましかった。世の中には多様な人々がいる。

第1回「降り注ぐ聖霊」を弾いたのはウルリヒ・ベーメさん。聖トーマス教会のオルガン奏者である。2回目の今回はミヒャエル・シェーンハイトさん。ライプツィヒ・ゲヴァントハウスのオルガン奏者である。いずれも本場ドイツにおけるバッハの真髄を聴衆に示し、大変聴き応えがあった。

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そして特筆すべきは、いずみホールに設置されているパイプオルガンの素晴らしさだろう。見た目もスケールが大きくて格調高く、そして音自体も荘厳で美しい。特に腹に響く重低音は圧巻。ぺらぺらで安っぽい音しかしないザ・シンフォニーホールのそれとは桁違いだ。

是非これをお読みの貴方も、この貴重な機会を逃さずご自分の肌で体感して下さい。パイプオルガンの音色が如何に色彩豊かであるか驚かれること請負である。ただこのシリーズは後2回あるらしいのだが、残念ながら次回の日程は未だ決まっていない様である。

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