インランド・エンパイア
評価:F
デヴィッド・リンチ監督の映画は処女作「イレイザーヘッド」から観ている。テレビの「ツイン・ピークス」も全話制覇した。「ブルーベルベット」は傑作だと想うし、「マルホランド・ドライブ」は体が震えるほど感動した。しかし、最新作「インランド・エンパイア」はいただけない。
兎に角、照明は暗いし画面がザラザラして汚い。映画館で観ながら、「これって、もしかしたらビデオ撮りじゃないか!?」と想った。帰って調べてみると、映画評論家:町山智浩 氏のこんな記述を見つけた。
リンチが何か思いついた時にその都度、そのシーンだけのシナリオを書いて俳優を呼んでビデオを撮る、という方法で4年がかりで撮ったビデオを後で編集して一本の映画にしたものです。
案の定である。ビデオ撮りなら映画館で上映する意味が全くない。観客に対して失礼であろう。端からビデオ・DVDで販売するか、テレビ放送すべきである。
おまけに思いつきで撮られた脈絡のない無意味な映像を延々3時間も垂れ流すのである!これは拷問に等しい。不可
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