古里の風景
たそがれコンサートを聴いた翌日、岡山に帰省した。
僕の大好きな場所である。折に触れて、旭川に架かるこの橋の上に立つ。上の写真、画面左の対岸に岡山県庁が見える。そして小さいけれどお分かりいただけるだろうか?画面中央に岡山城が見えている。右側の遠くに見えている森が後楽園である。
ちなみに僕の立っている橋は歩行者と自転車専用で車は通らない。
橋の反対側、下流方向の風景である。この写真では分かり辛いが向こう側の橋を路面電車が走っている。
好むと好まざるに関わらずこの風土に僕は育まれ、巣立った。ここで音楽の素晴らしさ、ミュージカルの面白さを知り、様々な小説や映画と出会った。その後の僕の人生を大きく左右した人々とも出会った。古里を捨ててきた身の上とはいえ、その事実から逃れることは出来ない。それは宿命である…ここで映画「砂の器」のために作曲されたピアノと管弦楽のための組曲「宿命」(作曲:菅野光亮、音楽監督:芥川也寸志)が静かに流れ始め、映像は荒れる海岸を身を寄せるようにして歩く、お遍路の親子の姿とオーヴァーラップする。そして画面に次の文字が浮かび上がる。
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コメント
砂の器は邦画NO1と思っています。
最後の30分間は映像と音楽ともに最高です。
投稿: 元ベース弾き | 2007年8月21日 (火) 21時16分
元ベース弾きさん、コメントありがとうございます。貴方のブログも拝見させて頂きました。
保科洋さんの門下生でいらっしゃるのですね。ということは、岡山大学ご出身なのでしょうか。保科洋さんが吹奏楽コンクールのために書かれた「風紋」は大好きな曲で、一度是非演奏してみたいものだと思っております。
投稿: 雅哉 | 2007年8月22日 (水) 08時07分