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2007年7月 5日 (木)

ボルベール<帰郷>

評価:B

ボルベールとは戻る、復帰するという意味。スペインのペドロ・アルモドバル監督最新作である。同性愛者である彼の「オール・アバウト・マイ・マザー」(アカデミー外国語映画賞受賞)は”母なるもの全て”への賛歌であったが、今回も女性たちを讃える映画になっている。

ミステリー仕立てになっているがそのトリックはお粗末で、真相はミエミエ。でも映画の作り手たちにとって語りたいことは他にあって、そんなことは瑣事なのだろう。

ペネロペ・クルスが素晴らしい。往年のイタリア女優、クラウディア・カルディナーレとかソフィア・ローレンなどを彷彿とさせる圧倒的存在感がある。結果的にトム・クルーズに振られてハリウッドから帰還(ボルベール)したことは、彼女にとって幸せだったのではなかろうか。「ボルベール」はカンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞した(対象は6人の出演女優たち)し、ペネロペはこれでアカデミー主演女優賞にも初ノミネートされたのだから。

本作で披露した歌が吹き替えだということはすぐ分かったが、なんと彼女は「付け尻」をして演技していたそうである!これには全然気がつかなかったなぁ。

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» 「ボルベール・帰郷」彼女のレストランへ行けば陽気な笑顔がある [soramove]
「ボルベール・帰郷」★★★★ ペネロペ・クルス主演 ペドロ・アルモドバル主演、スペイン、2006年 真っ赤なドレスに華やかな笑顔、 こんな人が厨房やホールに出て 客をもてなせば、店は賑わうだろうな。 見ていて、ひょんなことから 以前働いていた店で料...... [続きを読む]

受信: 2007年9月10日 (月) 18時10分

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