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2007年6月 2日 (土)

ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習

評価:C+

架空のカザフスタン人ジャーナリスト:ボラットがアメリカ大陸を横断しながら巻き起こす騒動をドキュメンタリータッチで描くコメディ映画である。この映画に登場する人々の多くは役者ではなく一般人であり、撮影中もボラットがカザフスタン人であると信じていたようだ。だからボラットの過激発言・奇行に戸惑っている姿は本物のリアクションであり、迫真の演技(?)だ。当然映画公開後、「だまされた!」と激怒する出演者達もいるわけで、映画会社はたくさんの訴訟を抱えている。ボラットをジャーナリストと本気で思い込んでニュース番組に出演させてしまったミシシッピ州のテレビプロデューサーは責任を問われて気の毒にも解雇されたそうである。

作者がこの映画を通じて描きたかったのは異邦人の目を通して写る「奇妙な国アメリカ」の実態だろう。これは、子供を主人公としてアメリカという国の姿を笑い飛ばすアニメーション「サウスパーク」の手法に似ており、その点では成功している。

ただ、散発的なギャグにクスクス笑いは出来るが、それぞれが有機的に結びついている訳ではないのでだんだん飽きてくる。シモネタも多く、ちょっと行き過ぎ。最低限守るべき品位の一線を軽く越えてしまっているのはいただけない。

「金返せ!」とは言わないが二度と観ようとも想わない。テレビで十分じゃないかな(過激過ぎて放送出来ないかも知れないけれど)。

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