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「のだめ」効果

大植英次/大阪フィルハーモニー交響楽団によるベートーベン・チクルスを聴いたとき、面白い出来事があった。僕の隣に坐っている人がどうも新聞記者と音楽評論家みたいなのだ。「先生、今日はどこかの社から公演評を頼まれてます?次回は是非ウチの方にも書いて下さいよ」なんて話をしているのだ。耳をダンボにして聞いていたら、こんな会話が飛び込んできた。

評論家「ほう、今日は補助席まで出て盛況だね。さすが大植さん、人気者だな」

記者「いや先生、最近は関西フィルさんや大阪センチュリーさんの定期演奏会でも補助席が出るんですよ」

評論家「(心底驚いて)へぇ〜、そうなのかい!」

記者「(クラシック音楽業界を取り巻く)状況はかなり良くなってきています。やっぱり『のだめ』効果は絶大ですね。ベト七(ベートーベンの交響曲第七番)やブラ一(ブラームスの交響曲第一番)をやれば確実に客が入るので、今のうちに稼いでおかないとね」

「のだめカンタービレ」で一番稼いだ音楽家はNHK交響楽団の首席オーボエ奏者:茂木大輔さんだろう。茂木さんへの取材について、二ノ宮知子の謝辞が登場するのはコミックスの第10巻からである。ドラマ化されたときも茂木さんは音楽監修としてスタッフに名を連ねていた(NHKの社員がフジテレビに協力していいのか!?)。

で、茂木さん、自ら企画・指揮・おはなしの三役をこなしながら「生で聴く”のだめカンタービレ”音楽会」を全国で展開中である。兵庫芸術文化センターではこの音楽会をなんと8月に3連続公演もやる!オーケストラは大阪センチュリー交響楽団なのだが、S席がなんと6500円!暴利を貪っている(ちなみにセンチュリーの定期演奏会での一番高い席は5000円である)。ところがこれが即日完売、しかも発売後3分でというのだから凄まじい。

そうそう、大阪フィルハーモニー交響楽団の若きコンサートマスター、長原幸太さん(26)は東京ではのだめオーケストラのコンサートマスターもやっている。今年3月に幸太さんと結婚した千葉清加さんのだめオーケストラのメンバーだそうだ。のだめ効果は色々なところに波及している。

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