« ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 | トップページ | 21世紀のベートーヴェン像 »

ツォツィ

評価:B

公式ページはこちら

2006年アカデミー外国語映画賞を受賞した南アフリカとイギリスの合作である。アフリカ大陸に初めてのオスカーをもたらした。舞台はヨハネスブルク。AIDSと貧困にあえぎ、ストリート・チルドレン、少年ギャングに溢れかえる街。原作者のアソル・フガードは白人である。多分その所為だと想うが、この映画は黒人の少年(最近、アメリカでは「黒人」ではなく「アフリカ系アメリカ人」と呼ぶのが流行っているが、この場合どうなるのだろう。アフリカ系アフリカ人?)が主人公なのだが、映画はキリスト教の価値観で全体が貫かれている。テーマはずばり「贖罪」。血塗られたツォツィ(不良という意味)に救いはあるのか?というお話だ。だから「レ・ミゼラブル」を書いたビクトル・ユーゴーに精神的に近いものを感じた。

少々話が出来すぎという気はするし、キリスト教的観念が異教徒にも通用するのかという疑問もあるが、感動的で完成度の高い作品であることは確かである。映画の終盤で近くに坐っていた女性が、号泣して激しくすすり上げていたのは些か引いたが。

|

« ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 | トップページ | 21世紀のベートーヴェン像 »

Cinema Paradiso」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/212850/15322661

この記事へのトラックバック一覧です: ツォツィ:

« ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 | トップページ | 21世紀のベートーヴェン像 »