大阪人気質
大阪に棲むようになって2年経った。この間に関西人って面白いなと想う新しい発見がいろいろあった。
関西ではエスカレーターは右に人が並び、左側は急いでいる人のために空ける習慣がある。どうもこれは関東では逆らしい。どうして東西でこのような逆転が起こるのだろう?非常に興味深い。また、この「エスカレーター右並びのルール」は難波あたり(ミナミ)ではきちんと守られているのだが、梅田(キタ)のJR大阪駅ではあっさり破られてグチャグチャになっている。つまりここでは大阪に棲んでいない人々が多々集まってくるので、このルールが無視されるということなのだろう。ところが梅田のエスカレーターでも夜の9時を回ると、次第にこの「右並びルール」が守られ始める。つまりこの時間帯には「よそもん」が殆どいなくなるためと想われる。
キタの人たちとミナミの人たちがお互いに敬遠しあっているという実態もだんだん判ってきた。ミナミの人はキタの人を「上品ぶっている」と毛嫌いしているし、キタの人はミナミが「物騒で何が起こるかわからない地域」と信じ込み、なるべく近寄らないようにしているようだ。大阪生まれなのに新今宮(通天閣のあるあたり)に一度も足を踏み入れたことがないという人が沢山いる。まるでニューヨークのハーレムやブルックリンみたいな扱いだ(ニューヨークに旅行した時、タクシーでブルックリンのステーキ店に行こうとしたら数台に乗車拒否された)。新今宮や天王寺にホームレスが多いのは確かだが、夜中であろうと僕自身が歩いていて身の危険を感じたことは一度もない。
大阪に来て一番驚いたのは日常会話の中で平気でお金(ゼニ)の話が飛び出してくることである。「儲かりまっか?」「ぼちぼちでんな」というのはここでは挨拶代わりである。そういう話題ははしたないと幼い頃から教わって育ってきた地方出身者にとってはカルチャーショックだった。ほんま、浪速は商人(あきんど)の町でんなぁ。
麺類(うどんやラーメン)を食べる時に、若い女性を含めてほとんどの人がご飯とセットで頼むのも大阪ならではである。先日、大学生の女の子と話をしていて、ご飯に一番合うおかずは何かという話題になった。そうしたら彼女が即座に「焼きそば!」と答えたのには腰を抜かした。
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